eyecatchバックナンバーVOL02
どうして目が悪くなるの?
なぜ近視や遠視、乱視などが起こるのか疑問に思ったことはありませんか?
今回は、目が悪くなるしくみをご紹介します。
物が見えるしくみ
私達の目はカメラのような構造で、文字や景色を角膜と水晶体(レンズの役目)を通して網膜(フィルムの役目)に写し、その情報を脳に伝えています。遠いものを見るときは水晶体が薄くなり、近くの物を見るときは水晶体が膨らんで、網膜でピントが合うように調節しています。
目が悪くなるしくみ
正常な状態では、光(景色など)が角膜と水晶体で屈折し、網膜で一点に集まります。
ところが近視・遠視・乱視では、角膜と水晶体の調節がうまくいかず、光の集まる点がきちんと網膜に集中しません。このためピントが合わず、ものがぼやけて見えます。
近視の原因
近視の原因は良く分かっていませんが、遺伝的な要素が複雑にからんでいると考えられます。
また、読書やゲーム、テレビなど目を使う環境も影響すると考えられています。
老眼になると
老眼は40歳前後から始まる、誰もがなる目の老化です。
近くが見えにくくなっているのに"自分はまだ若いから"と無理をしていると、頭痛や肩こりの原因にもなります。
コンタクトレンズについて
眼鏡のように曇らないなどの利点がありますが、角膜を傷つける恐れもあります。
使用の際は眼科医と相談しましょう。
眼鏡について
近視になっても、日常生活に支障をきたさなければ、すぐに眼鏡をかける必要はありません。
また眼鏡を常にかる必要はなく、かけたりはずしたりしても近視の度が進むようなことはありません。
メニコンのメルスプランは、コンタクトレンズを安心して使用していただくためのサービスです。
月々両眼1890円〜の定額制で、万一のトラブルにも安心のサービスが充実。当院のスタッフもメルスプランを使用しています。
私がメルスプランに出会ったのは2年前。一番の魅力は月1890円の定額制と、会員限定の安心サポートです。万が一レンズにトラブルがあった場合でも、新しいレンズに交換できるんですよ。
また自分のライフスタイルに合わせて、レンズの種類を換えられるのもメルスプランならでは。
花粉の季節などレンズが汚れやすい時期にはワンデータイプ(一日使いきりタイプ)に換えたりしています。
メルスプランについて詳しいことは、お近くのスタッフまでお気軽に声をかけて下さい。
25Gシステム硝子体手術
より負担の少ない硝子体手術
目の手術と言えば白内障手術が一般的ですが、眼の中(網膜・硝子体)の病気を治療する手術に、硝子体手術があります。
硝子体手術は高度な技術を必要とする難易度の高い手術ですが、特徴的なのは失明の可能性のある病気の治療ができることです。
硝子体手術では「糖尿病網膜症(眼底出血)」、「網膜剥離」、「黄斑上膜」、「黄斑円孔」等様々な病気の治療が行なえます。
これまでの硝子体手術は手術時間が長く患者さんの負担が大きい大変な手術でした。しかし、近年の飛躍的な技術の進歩によって新たな手術方法が生まれました。
それが、「25Gシステム硝子体手術」です。
これまでの硝子体手術と違い、約0.5mm程度の切開創を3ヶ所開けるだけで治療が可能となり、傷口は従来の3分の1程の大きさです。あまりにも傷口が小さいことから、術後に縫う必要もありません。
手術用縫合糸の刺激が強いために長期間続いていた幹部の違和感や、目の腫れ、充血等が軽減されるようになりました。
次回は、この硝子体手術について、具体的な治療方法をご説明いたします。
水筒の中身は笑顔の素!
日陰でもムシムシ暑いこの季節、欠かせないのが水分補給です。
体内の水分が失われると血液がドロドロになると言いますので、院内で忙しく動き回るスタッフも油断できません。時には「ちゃんと休息できてるの?」と心配して声を掛けてくださる患者様もいらっしゃいますが(ありがとうございます)、どうぞご安心下さい。スタッフ全員、水分補給はバッチリです。
給水所となっている棚の上にはスタッフが持参したお気に入りのボトルや水筒がズラーっと並んでいます。
中身は水、お茶、スポーツドリンクなどいろいろですが、中にはハーブティーや果実酢を飲んでいるスタッフも!実に健康的です。仕事の合間を見つけてはゴクゴク・・・。
当院のスタッフがいつも元気で明るい理由は水分補給にあるのかも!?
近況報告
日本眼科学会雑誌第5号に論文が掲載されました
平成19年度の「日本眼科学会雑誌第5号」に私の論文「小児2型糖尿病の全身因子と網膜症発症」が掲載されました。
私の専門は網膜・硝子体ですが、特に糖尿病網膜症については大学病院で10年以上研究してきました。現在も駿河台日本大学病院にて週一回の糖尿病専門の外来を担当しています。
「日本眼科学会雑誌」は、本邦の眼科領域で最も権威のある学術誌です。今後も日々精進し、学術、及び治療技術の向上に努力してまいります。 (院長)
このコーナーでは、毎回皆様から頂いた、ご質問などをご紹介します。
会計時の待ち時間について
Q 診察が終わったのに、会計でなかなか呼ばれない!
A 当院では「会計の待ち時間を5分以内に」を目標に、時間短縮の工夫と努力を重ねておりますが、混雑時にはお待たせしてしまうのが現状です。そこでこのたび、電子カルテの導入に取り組むことにいたしました。
従来は紙カルテを見ながら診察内容を入力し処方箋を発行しておりましたが、電子カルテ導入後は、会計用のコンピューターに診察内容が直接転送されるため、大幅な時間短縮が期待できます。しばらくは紙カルテと併用し、徐々に電子カルテに移行していく予定です。
現在、スタッフの勉強会とシミュレーションを繰り返し行なっておりますが、導入直後はご不便をおかけすることもあるかと存じます。
患者様にお待ちいただくことなく気持ち良くお帰りいただけますよう、スタッフ全員で一生懸命努力してまいります!
第2回眼にまつわる"へ〜"な話
前回ご紹介したブルーベリーの話(ブルーベリーが眼に良いという説は軍事作戦から生まれた?)は大変な反響をいただきました。
今回も眼科にまつわる意外な裏話をいくつかご紹介しましょう。
「コンタクトレンズを発明したのはレオナルド・ダ・ヴィンチ!」
ご存じない方も多いかもしれませんが、コンタクトレンズは1508年、レオナルド・ダ・ヴィンチが発明しました。発明と言っても、彼が考案したのは透明なボウルに水を張り、その中に顔を入れると屈折が変わるというコンタクトレンズの基本的な原理です。
実用化こそされていないものの、本当にすごい人ですね。
「眼内レンズは偶然眼に入った異物から発明された!」
白内障手術の際、摘出した水晶体の代わりに挿入する眼内レンズは、眼の中でも安定するアクリル系樹脂で作られています。
1940年代、イギリスの開業医リドレー医師のもとに、破損した風防グラスが眼に入ったという空軍兵士が訪れました。しかし兵士の眼は炎症もなく無事だったことから、リドレーはこの物質が眼に入っても安全なものだと気づき、これをきっかけに眼内レンズを発明したのです。
「レーザーというのは長い名前の略語である!」
眼科の治療に不可欠なLASERは、1960年にアメリカの物理学者メイマンにより発明されました。
正式名称は、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(放射の誘導放出による光の増幅)。
簡単に言うと光を電気信号のように増幅させ強くすることです。
あまりに長く、全部言っていると緊急の患者さんの治療に間に合わないので、略してLASERと呼ぶことになりました・・・と言うのは私の作り話(笑)。もちろん略語の内容は本当ですよ。